LinuC 102試験

受験の動機

 LinuC 101試験と同様。

使用した教材

Linux教科書 LinuCレベル1

 翔泳社のテキスト。

 LinuC 102については、LPIC時代より範囲が減っているように感じた。具体的には、HTTPサーバやメールサーバなどについて、コンセプトのほうが優先されて、実際に設定ファイルの記述などがほぼなくなったのではないか。もちろん、atやcronといったサーバ/デーモンなど残っているものが多い。また、chronyといった新しいソフトウェアや、OSSに関する話題は新規に追加されている。興味深く学びました。

 問題数は模擬試験を除いて34問、模擬試験を含むと94問。

 以下の正答率は初回のもの。

問題数 正答数 正答率
7章 6 6 100%
8章 9 5 55%
9章 9 7 77%
10章 7 7 90%
11章 3 3 100%
6章(模擬試験) 60 47 78%

LinuCレベル1 スピードマスター問題集

 翔泳社の問題集。

 102試験は、テキストの問題数がさらに少なくなっていますから、白問題集を通して学ぶのは必須。問題数の多さから安心感を得ます。

 ping-tは、102試験問題集の範囲は有料だということと、無料の 101試験問題集を体験して自分の学習方法にはマッチしないと分かったので、今回は利用しませんでした。数をこなして経験を積むスタイルがマッチする方なら、ping-tも良い選択肢に違いない。

 収録問題は、模擬試験を除いて159問、模擬試験を含めると219問。

 以下の実績は、初回の正答率。

問題数 正答数 正答率
1章 25 24 96%
2章 37 30 81%
3章 30 27 90%
4章 34 27 79%
5章 30 23 73%
6章 3 3 100%
7章(模擬試験) 60 51 85%

 

受験

 得点率は推定で 85%ほどでした。スコアは、200~800点の範囲に変換されて示されるので、体感。また、合格ラインもスコアで示されるので、正確なところはよく分からない。

感想

 90%前後を目指していたので、やや残念に感じました。ただ、これ以上の得点率は、ちょっと無理かなとも感じました。ともあれ LinuC レベル1の条件を満たして、一息つくことができました。LinuCレベル 2は、より特化した話題だろうから、今のところ受験する予定はない。

 LinuCレベル 1は、Linuxに特化した話ではあるけれど、自分が普段、あまり使わないコマンドを含めて全体を把握するには、ちょうど良いものなと感じました。使わないコマンドであっても、存在を知っている・検索すれば思い出せる・検索をすればその記述を理解できるだろう、という安心感を得ます。

 学び直しというのは、やや虚しい印象を与える言葉ではあるが、以前には、暗記のように覚えたようなところを、今になって別の視点から、あるいは、体系立てて認識できるようになったところがあり、そうしたささやかな楽しみもありました。

 

 

LinuC 101試験

受験の動機

 LPICレベル 1を保有していたが、その後、LinuC試験が誕生したこと、取得 5年経過したことなどから、今回、LinuCを受験することにしたのでした。

使用した教材

Linux教科書 LinuCレベル1

 テキスト。おおよそ 5年前、LPICレベル 1を勉強した頃と比較すると、新しく仮想マシンやコンテナといった技術が範囲に含まれたのだろうと思う。一方で、ブートプロセスなどは削除されているのではないか(レベル2に移行か)と感じた。

 問題数は模擬試験を除いて53問、模擬試験を含むと113問。

 以下の正答率は初回のもの。

問題数 正答数 正答率
1章 15 10 66%
2章 10 9 90%
3章 11 10 90%
4章 10 9 90%
5章 7 7 100%
6章(模擬試験) 60 52 86%

LinuCレベル1 スピードマスター問題集

 翔泳社の問題集。

 LPICには黒本があるのだが、LinuCには黒本がないようで(受験時点)、書籍での唯一の問題集ということになりました。テキストとは視点が異なるものもあります。

 一方で、コマンドやコマンドの引数などの問題は少なめ(問題形式ではなく、問題解説の中で紹介する形のものも多い)。このため、この問題集そのものの正答率を高めることは大事なのだけれど、試験を安心して受験するには、復習が必要だと感じた。 

 収録問題は、模擬試験を除いて193問、模擬試験を含めると253問。

 以下の実績は、初回の正答率。

問題数 正答数 正答率
1章 38 32 84%
2章 41 35 85%
3章 50 38 76%
4章 30 23 76%
5章 34 29 85%
6章(模擬試験) 60 54 90%

 

Ping-t

 オンライン学習サイト。

mondai.ping-t.com 今回、初めて利用しました。

 テキストや問題集と比較して、下記のような圧倒的な問題数(利用時点)。ただ、それがプラスに作用するかと思っていたのだけれど、問題順序がランダムで、類似問題を大量に出題する形式では、私の場合は却って混乱して、自信を失う可能性があるように感じました。

 そのため、当初は「ping-tの問題をすべて実施する」予定だったのだけれど、「模擬試験を繰り返し受ける」ことに切り替えました。他の受講生の合格体験談を(そのユーザの演習問題取り組みの度合いとともに)読むことができるというのは貴重なものだと感じました。

 個人的には、メインを「テキスト→スピードマスター問題集」として補助に ping-tを利用した流れのほうが安心感を覚えるものの、これだけたくさん問題があるのならば、入門書を少し読んだ後、メインを「ping-t」のみにして、たくさんの問題を反復的に解くことでミスを洗い出して、すべての問題を正答にしてから受験するというスタイルがマッチする人も多かろうなと感じました(少なくとも安価な方法だ)。

 以下は、利用時点での収録問題数。

問題数 正答数 正答率
1章 121   %
2章 125   %
3章 230   %
4章 71   %
5章 110   %

 

 以下は、模擬試験モードを利用した際の正答率の一覧。

問題数 正答数 正答率
1 60 45 75%
2 60 53 88%
3 60 45 75%
4 60 51 85%
5 60 53 88%
6 60 51 85%
7 60 56 93%
8 60 51 85%
9 60 51 85%
10 60 51 85%
11 60 51 85%

 

受験

 得点率そのものではなく、スコア換算されるようで合格ラインは 480点。スコアは 200~800点という情報があるが、それが正しいとすると中央値 500点より合格ラインが低いことになり、よく分からない。今回の受験での体感と、スコアレポートから想定する、自分の得点率は 85~90%だったと思います。

感想

 dockerといった、新しい技術も試験に組み込まれていて、今の時代の開発スタイルの基礎をテキストの形で知ることができたことは良かった。また、Linuxは、普段使わないほうのコマンドや、yum と apt のように、ひとつのディストリビューションを使用していてはほとんど縁のないコマンドが存在します。

 そうしたものを、テキストを通してコンセプトから復習することができたことは良かった。そして、次は、LinuC 102試験。

 

 

HTML5プロフェッショナル レベル2試験

受験の動機

 HTML・CSSと同様に、いや、それ以上に、JavaScriptにも変遷がありました。全体を網羅的に学ぶ機会があまりないので、この機会に、と取り組んだのでした。

使用した教材

レベル2 スピードマスター問題集

 翔泳社の問題集。

 

 レベル 2対策テキストは、評判があまり良くないこと、それに加えてamazonでも書店でも在庫なしの状態になっていたので、今回は利用しませんでした。もしかしたら、ver2.5に対応する形で改訂するのかもしれない。ともあれ、そういう訳で、レベル 1のときとは違って、スピードマスター問題集をテキスト兼用として活用することにします。

 初版は2018年。ver2.5で試験範囲となったものの一部については、この出版時点では試験範囲外ながらも参考として記述されていました。こうした情報は検索などの際に役立ちました。問題数が多いこともあり、この問題集から試験範囲の全体を眺めることができました。ver2.5の追加分については、後述の2つのサイトを利用しました。

 収録問題は、模擬試験を除いて233問、模擬試験を含めると293問・353問。

 以下の実績は、初回の正答率。

問題数 正答数 正答率
1章 71 59 73%
2章 51 37 72%
3章 17 12 70%
4章 9 9 100%
5章 23 18 78%
6章 18 16 88%
7章 11 6 63%
8章 23 16 69%
9章 10 6 60%
10章(模擬試験) 40 37 92%
11章(模擬試験) 40 32 80%

 

サンプル問題/例題解説

html5exam.jp 公式サイトにはサンプル問題が収録されています。勉強をしていた時期、レベル2については ver2.5のものは公開されていませんでした。

 なお、新しい問題ほど上に表示されていますので、ページの下から順番に解いていくほうが混乱が少ないかと思います。

 レベル 1のときと同様、応用的というか、視点の異なる問題の傾向が多く、初回の正答率は低いものとなりました。この後に、PolariStationをサービスを利用しました。

 

問題数 正答数 正答率
2-1 32 22 68%
2-2 26 17 65%
2-3 12 10 83%
2-4 6 4 66%
2-5 17 12 70%
2-6 7 3 42%
2-7 3 1 33%
2-8 11 5 45%
2-9 5 3 60%
2-10 1 0 0%

 

PolariStation

 LPIが主催する幾つかの試験のための模擬問題を有料で提供している。

polaristation.com スピードマスター問題集の出版の古さの懸念と、ver2.5では、JavaScriptの文法の試験範囲が加わっています。主にES6の範囲だとのことなので、今の時点で ver2.5に対応をしていると書かれている教材に触れて、安心感を得たいということで利用した。

 理想を言うなら、新しいJavaScriptに関するテキストを一冊挟んでからこうした問題集に取り組むのが良いと感じるが、長期戦はいろいろ不都合が生じるということで、ここでの模擬問題を終えたら受験することに決めました。

 今回は、白問題集・公式サイト・ポラリステーションと、3つのものを利用しましたが、2つ利用すれば十分だったかなあと感じています。試験より広い範囲(活用など)が気になるなら公式サイト、試験に即した内容ならポラリステーションだとも。

 また、ECMAScript2015対応については、今の時点では、ポラリステーション(10問)のみとなっています。本サービスではこの部分が最も貴重と感じました。

 以下は初回の正解率。無料会員登録をすると分野ごとの問題数を把握できます。有料プランを契約すると、指定した期間、すべての問題にアクセスできるようになります。

問題数 正答数 正答率
サンプル問題 10 - -%
JavaScript 40 37 92%
JavaScript(ES6以降) 10 8 80%
WebブラウザにおけるJavaScript API 40 34 85%
グラフィックス・アニメーション 20 18 90%
マルチメディア 20 18 90%
ストレージ 20 18 90%
通信 20 17 85%
バイスアクセス 15 14 93%
パフォーマンスとオフライン 15 10 66%
セキュリティモデル 15 12 80%
模擬試験 1 40 34 85%

 

受験

 得点率は 85%でした。なお、合格ラインは 70%のようでした。

感想

 試験はver2.0からver2.5に切り替わっています(もうver2.0を受験することはできません)。レベル2では、合格点が70%ラインだとのことで、今回は85%をとることはできたものの、「得点率を上げるための効果的な勉強法」はないように思います。JavaScriptの文法(普段、使わない・見かけないような文法)といった言語仕様を広く学び直す必要があったなら、かなり時間を要したのではないかと感じました。

 公式サイト/サンプル問題の初回得点率(特に2-1、2-2)が暗示していたとおり、確信を得られるような感じではありませんでした。

参考にしたブログ

www.lyzon.co.jp

html5.ichikawa-webdesign.com

利用したサイト

jsprimer.net

developer.mozilla.org

HTML5プロフェッショナル レベル1試験

受験の動機

 HTML・CSSに長い歴史があり、ブログなどで情報を得ても断片的な情報なので、この際、一式を学び直すとともに、試験に合格する形で、学習した証としたかった。

使用した教材

レベル1 対策テキスト&問題集

 公式のテキスト。

 

 ゆっくりとテキストを読み進めました。HTML5になって追加されたものもあれば、廃止されたものもあり、そうしたものをブログなどで断片的に知ることはあっても、網羅的に知る機会はありませんでした。このテキストで、ともあれ全体を眺めることができました。

 収録問題は、模擬試験を除いて93問、模擬試験を含めると153問。

 以下の実績は、初回の正答率。

問題数 正答数 正答率
1章(HTML) 38 31 81%
2章(CSS) 24 16 66%
3章 11 11 100%
4章 8 6 75%
5章 12 10 83%
模擬試験 60 46 76%

 

スピードマスター問題集

 翔泳社の問題集。

 

 購入したものは第1刷(2018/03/12)のもので、上記のテキスト(2020年改訂のもの)よりも古いものでした。このため、HTML・CSSの仕様や、試験の対象範囲の変更を反映していないところもある点には留意。その後、改訂されている可能性があります。

 テキストとは出版社が異なっており、問題の雰囲気、観点が異なります。問題と解答のセットなので、全体を網羅的に知っていないと混乱するかもしれません。個人的には、先にテキストを学んでおいて良かったです。問題集だけあって、問題数が多いことも良かった。たくさんの問題に触れることによって安心できました。

 模擬試験は1回分が収録されており、もう1回分をダウンロード可能。

 収録問題は、模擬試験を除いて238問、模擬試験を含めると298問・358問。

 以下の実績は、初回の正答率。ただし、模擬試験(DL)は、後述の公式サイトのサンプル問題/解説の問題を実施した後に実施しました。

問題数 正答数 正答率
1章 46 41 89%
2章(CSS) 67 56 83%
3章(HTML) 71 58 81%
4章 26 21 80%
5章 28 20 71%
模擬試験 60 51 85%
模擬試験(DL) 60 55 91%

 

サンプル問題/例題解説

html5exam.jp 公式サイトにはサンプル問題が収録されています。それ以外の章は問題数が多く、また、かなり視点を変えた問題が多く感じました。解説もまた、ウェブならではのやや懐かしさを覚えるような記述もありますし、興味深く読むことができました。ver2.0からver2.5への切り替わりのためか、5章の問題数は少なめです。

 なお、新しい問題ほど上に表示されていますので、ページの下から順番に解いていくほうが混乱が少ないかと思います。

 これらの事情で、3番目に触れた問題ながら、初回の正答率は低いものとなりました。この後に、スピードマスター問題集の模擬試験(DL版)を実施しています。

 以下の実績は初回の正答率。

 

問題数 正答数 正答率
1章 29 23 79%
2章(CSS) 33 22 66%
3章(HTML) 34 23 75%
4章 22 15 68%
5章 10 5 50%

 

受験

 得点率は 93%でした。なお、合格ラインは 65%のようでした。

 

感想

 クライアントサーバシステムでよくあるような問題であれば、類推することもできますが、HTML・CSSの分野については、かなり覚えることが多いと感じました。

 試験はver2.0からver2.5に切り替わっています。公式サイトのサンプル問題はver2.5のものがありますが、テキスト・問題集はまだver2.0のもののみ。ただ、それほど範囲が変化したのでもなく、書籍のほうが見やすいかと感じました。

 HTML・CSSには長い歴史がありますから、今回の学習によって、現行のものを把握し、また、廃止・非推奨になったものも把握できたことは良かったです。

 

参考にしたブログ

zenn.dev

www.lyzon.co.jp

note.com