LinuC 101試験

受験の動機

 LPICレベル 1を保有していたが、その後、LinuC試験が誕生したこと、取得 5年経過したことなどから、今回、LinuCを受験することにしたのでした。

使用した教材

Linux教科書 LinuCレベル1

 テキスト。おおよそ 5年前、LPICレベル 1を勉強した頃と比較すると、新しく仮想マシンやコンテナといった技術が範囲に含まれたのだろうと思う。一方で、ブートプロセスなどは削除されているのではないか(レベル2に移行か)と感じた。

 問題数は模擬試験を除いて53問、模擬試験を含むと113問。

 以下の正答率は初回のもの。

問題数 正答数 正答率
1章 15 10 66%
2章 10 9 90%
3章 11 10 90%
4章 10 9 90%
5章 7 7 100%
6章(模擬試験) 60 52 86%

LinuCレベル1 スピードマスター問題集

 翔泳社の問題集。

 LPICには黒本があるのだが、LinuCには黒本がないようで(受験時点)、書籍での唯一の問題集ということになりました。テキストとは視点が異なるものもあります。

 一方で、コマンドやコマンドの引数などの問題は少なめ(問題形式ではなく、問題解説の中で紹介する形のものも多い)。このため、この問題集そのものの正答率を高めることは大事なのだけれど、試験を安心して受験するには、復習が必要だと感じた。 

 収録問題は、模擬試験を除いて193問、模擬試験を含めると253問。

 以下の実績は、初回の正答率。

問題数 正答数 正答率
1章 38 32 84%
2章 41 35 85%
3章 50 38 76%
4章 30 23 76%
5章 34 29 85%
6章(模擬試験) 60 54 90%

 

Ping-t

 オンライン学習サイト。

mondai.ping-t.com 今回、初めて利用しました。

 テキストや問題集と比較して、下記のような圧倒的な問題数(利用時点)。ただ、それがプラスに作用するかと思っていたのだけれど、問題順序がランダムで、類似問題を大量に出題する形式では、私の場合は却って混乱して、自信を失う可能性があるように感じました。

 そのため、当初は「ping-tの問題をすべて実施する」予定だったのだけれど、「模擬試験を繰り返し受ける」ことに切り替えました。他の受講生の合格体験談を(そのユーザの演習問題取り組みの度合いとともに)読むことができるというのは貴重なものだと感じました。

 個人的には、メインを「テキスト→スピードマスター問題集」として補助に ping-tを利用した流れのほうが安心感を覚えるものの、これだけたくさん問題があるのならば、入門書を少し読んだ後、メインを「ping-t」のみにして、たくさんの問題を反復的に解くことでミスを洗い出して、すべての問題を正答にしてから受験するというスタイルがマッチする人も多かろうなと感じました(少なくとも安価な方法だ)。

 以下は、利用時点での収録問題数。

問題数 正答数 正答率
1章 121   %
2章 125   %
3章 230   %
4章 71   %
5章 110   %

 

 以下は、模擬試験モードを利用した際の正答率の一覧。

問題数 正答数 正答率
1 60 45 75%
2 60 53 88%
3 60 45 75%
4 60 51 85%
5 60 53 88%
6 60 51 85%
7 60 56 93%
8 60 51 85%
9 60 51 85%
10 60 51 85%
11 60 51 85%

 

受験

 得点率そのものではなく、スコア換算されるようで合格ラインは 480点。スコアは 200~800点という情報があるが、それが正しいとすると中央値 500点より合格ラインが低いことになり、よく分からない。今回の受験での体感と、スコアレポートから想定する、自分の得点率は 85~90%だったと思います。

感想

 dockerといった、新しい技術も試験に組み込まれていて、今の時代の開発スタイルの基礎をテキストの形で知ることができたことは良かった。また、Linuxは、普段使わないほうのコマンドや、yum と apt のように、ひとつのディストリビューションを使用していてはほとんど縁のないコマンドが存在します。

 そうしたものを、テキストを通してコンセプトから復習することができたことは良かった。そして、次は、LinuC 102試験。